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子供とアーティストでキャラリンパ

 先日JIA大分地域会の例会に出席した際、講演された内容が大変面白いものだったのでご紹介したいと思います。

 アーティストと園児が作る壁画制作プロジェクト「キャラリンパ」。

 講演されたのは、大分県佐伯市にあるルンビニ幼稚園園長桑門氏。そして、この活動に欠かせないアーティストが佐伯市出身の佐倉康之氏。

 園舎に子供たちが描く大きな壁画スペースや大まかな下地づくりはアーティストを中心に大人が担当、そしてそこへ絵を描くのは園児たち。色鮮やかな個性ある絵は、園庭で遊ぶ子供たちの背景となり、思い出として心に刻まれます。そして、アーティストが入ることで子供たちの絵は一気にアート作品となります。

 そして、この活動は遠くアメリカカリフォルニア州バーニーでも行われ、日米の新たな交流が生まれています。

 今後建築は今までのスクラップアンドビルドから、「今在るものをどう生かすか」に移行していきます。そこに、子供たちの豊かな発想、色彩能力、閃きなどを生かした活動が組み合わされば、時代の変化とともに豊かに変化していく建築が生まれていくと思います。新たに誕生するOPAMの屋外大スクリーンにもこの壁画を市民参加型でやって、定期的に絵を描き変えていくと、県のものではなく、”県民”の美術館として面白いものが出来るような気がします。

 今後このような活動と建築とのコラボを模索していこうと思います。

 活動の詳細はルンビニ幼稚園のHP等で見ることができますので、そちらをご覧ください。ちなみに、ルンビニ幼稚園の歌「ルンビニのうた」は、あの谷川俊太郎氏が作詞しているそうです。

http://lumbini-kind.net/projects/13

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