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- 2014年04月30日
眼と手と記憶
10年以上前にローマを旅した際に描いたスケッチが出てきました。赤青鉛筆一本を手に、下手なりに目の前の光景を頭に焼き付けるように描きました。
写真で撮ったものより、石道路に座り込みイタリア人に覗き込まれながら描いたモノの方が、圧倒的に記憶に残っています。建築よりオベリスクの方が枚数多いのは、描きやすかったからだろうか。。。
このサン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ聖堂を描いている時、聖堂から讃美歌の合唱が聞こえてきて、思わず手を止め向かってみると、外国の観光客の方々が正面扉の前で円になって歌っていました。建築のパワーとその神聖な空間から、思わず歌いたくなった。そんな感じでした。その光景はとても美しく、目をつぶって聞き入ったのを今でも鮮明に覚えています。
そして帰りの機内から、一生に一度は見たかったオーロラを見ることが出来ました!アラスカ上空、機内も真っ暗のなか窓から下を見下ろすと、雪と川しか見えない中にポツポツと焚火の明かりがいくつも見え、音も風も感じない無の中に現われたオーロラは、言葉にならぬ美しさでした。CAの話では、機内から見えるのは非常に稀だとのことでした。
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